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伝統の糸: ウズベキスタンとバリの織物の旅




普段あまり日本国外旅行へ行かない私ですが、今年の夏、今まで訪れたことのない2つのアジアの国を訪問する機会に恵まれました。

一カ国目は、15世紀頃まで東と西を結ぶ古代の道の一つであるシルクロードの真ん中辺りに位置するウズベキスタンでした。遠く中国から西へ旅する隊商は絹、金属やスパイスなどを運び、ヨーロッパから東へ旅する隊商は織物やその他色々な物を運びました。物品の商いだけでなく、知識、文化、技術そして時には伝染病までもを運びました。

二カ国目はインドネシアのバリを訪れました。江戸時代より前からヨーロッパの船により日本へ生地(織物)が輸出されていたという記録が残っています。日本人は特にバティックを喜んだと言われています。この事が日本の綿産業の発展と江戸小紋の生産に繋がりました。両国には、素晴らしい織物遺産があります。

バリのUndaは絣です。広い織機で織られている様子を見学させてもらいました。

火曜日はUndaを、木曜日はSarong(サロン)とシャツからなる伝統衣装のKebaya(ケバヤ/クバヤ)を、金曜日はBatik(バティック)を着る日です。人々は美しい織物と染めに誇りを持っています。

特別なSarongs(サロン)やBorders(生地の端にの方に施された織り)のために、美しいメタリックな糸を使って織物を作ります。

ウズベキスタンでは、綿や綿と絹糸を使いとても美しい縦絣を作っており、フェルガナ盆地地域はこれで有名です。絹織物は、日本のいくつかの着物生地と同じ様に手織りで作られています。

ブハラ地区は、刺繍で有名です。スザニ刺繍が一番有名ですが、絹やウールのカーペット織物や伝統的な金の糸を使った刺繍もあります。最高級の刺繍は、自然の物で染められた糸が使われており、とても素晴らしい物です。

アジア中の女性が、同じような染めの技術を使い、同じような織り機を使い、何世紀もの間、生地の柄をデザインし、織ってきました。私はアジア全域の生活様式が共通しているに違いないと思いました。しかし、私は日本の染めや織物が一番種類も多いと感じています。日本はその豊富な気候のおかげで、多様な文化を形成したと思っています。日本はその生地遺産にもっと誇りを持つべきです。



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